【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 そして退院してしばらく経った頃、あたしたちは婚姻届を役所に提出し、それは見事に受理された。

 こうして約一年間の交際期間を経て、晴れて恋人から゛夫婦゛になったあたしたちは、夫婦としての第一歩を歩み始めていた。

 結婚に伴ってあたしは部屋を引き払い、新しい新居へと引っ越すことになった。そしてあたしはカフェの仕事を辞めて、しばらくは家のことをやることにした。

 もちろん裕太さんは刑事の仕事を続けるから、あたしは裕太さんのために美味しいご飯を作って温かく迎えてあげたい。夫婦になって初めて気づく、お互いの存在の大切さ。そしてありがたみ。

 これを知ることが出来たのも、全部裕太さんのおかげなんだ。ありがとう、裕太さん。

 刑事はやっぱり危険な仕事だと思うし、常に体を張るから体力だって使うと思う。だからこそ、スタミナがつくように美味しい料理でもてなしたい。

 美味しいと言って食べてもらえるのは1番だから。それが何よりの幸せだから。

< 250 / 257 >

この作品をシェア

pagetop