【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 唐揚げ弁当を食べた後、しばらくそこで見張りを続ける。追っているのは指定暴力団の麻薬取引現場の証拠を抑えるのが目的だ。あわよくば全員麻薬取引法違反の罪で逮捕できる。

 慎重に行動しないとと思う。下手したら逃げられる可能性があるからだ。俺たち以外にも山崎たちも別の場所から見張りをしている。

 一課全員で見張ってるんだ。全員捕まえてみせるさ。

 「……まだですかね?」

 「焦るな川畑。焦りは禁物だぞ」

 「はい」

 源さんの隣で見張りを続けること約3時間。ついにその時がやってきた。

 「ターゲット到着。……あ、ブツ渡しました!」

 「川畑、行くぞ!」

 「はい!」

 車内に入ってきたアナウンスにより、一課全員で麻薬取引現場へと向かった。べつの場所から山崎たちも合流した。

 「はいストーップ!警察だ!全員手を上げろ!」

 警察手帳を見せた源さんは大きな声でそう言った。

 「お前ら全員麻薬取引法違反で現行犯逮捕する!!」

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