【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
遡ること15年前。当時中学3年生だった俺は、帰宅する途中で何者かに誘拐されそうになった。
俺が車にのせられそうになった所を、当時まだ40歳の源さんがたまたま現場に居合わせて。そのまま助けてくれたんだ。
犯人は3人組の若い男。俺は本来誘拐されるはずの同級生と間違えられて、誘拐されそうになったんだ。……皮肉な話だ、本当に。
でもその時の源さんは本当にカッコよくて、当時源さんは、俺の中での完全なヒーローだった。
テレビにも出演していて、本当にすごい人だと思っていた。
……源さんに憧れて刑事になることを決めた俺は、警察学校の厳しくて過酷な訓練にも耐え抜き、その数年後に見事警察官になることができた。
そして源さんのいる今の署に配属された。最初は交番勤務を経て、交通安全課に異動。その後3年前に捜査一課に配属されることになった。
源さんが捜査一課にいると分かった時は、とにかく本当に嬉しくて。