【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「バカ!何言ってんの?そんなんじゃないから!」
「ええ〜若葉さん、ああいう人がタイプなんですよね?」
「ま、まぁ、そうなんだけど……。でも別に、そういうふうに見てないから、刑事さんのこと」
「そうなんですか?なーんだ」
「もう、あたしのことからかわないの〜。ほら、5番テーブルにパンケーキ2つ運んできて!」
「はーい」
確かに言われれば、あたしは刑事さんみたいなちょっと肉体的に強い人が好き。
ピンチになった時に守ってくれるような、そんな人が好みだし。
だけど警察官って、ほんとにいつも危険と隣り合わせの仕事だと思う。いつどこに危険が潜んでいるか分からないし、何よりも犯人を逮捕するだけが仕事じゃないしね。
市民の安全と命を守るのが警察官の仕事だって彼は言っていたけど。
あたしは刑事さんのこと尊敬してる。あの時ひったくり犯を捕まえてくれたし、病院に運んでくれて、心配までしてくれて。