【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「遠藤樹さん、ご存知ですよね?」

 「はい。交際、していましたけど……」

 「遠藤さんですが、昨夜遺体で発見されました。他殺と見て間違いないでしょう」

 「え……?い、樹が!?」

 「はい。首を締められた後、川に流されていました」

 「そ、そんな……!!」

 「樹を殺した犯人に、心当たりは?」

 「い、いえ……分かりません」

 「所で、あなた昨日被害者と口論していたそうですね?」

 「えっ、それは……!」

 「口論していた所を、目撃者もいるんですよ?」

 「……確かに口論しました。でも大したことじゃありません」

 「どうして、口論していたんですか?」

 「……別れ話、してただけです」

 「別れ話?」

 「はい。……向こうが、別れたいって言ってきたんです」

 「それはなぜですか?」

 「向こうに、好きな人が出来たみたいで……」

 「そうですか」
 
 「……あの、私は疑われてるのでしょうか?」

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