【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「いえ、関係者の方皆さんにお話をお伺いしてるので」
「そうですか。……あの、私は殺したりなんて、してませんから」
「……ありがとうございました。また何か、お話をお伺いすることもあるかもしれませんので」
「……はい」
俺たちは話を聞いたあとは、一度署に戻った。
「お疲れ様です。ただいま戻りました」
「おーどうだった?」
「はい。被害者の恋人に会ってきました。ただ、殺されたと聞いてかなりショックを受けている様子でした。……口論していたというのは本当みたいです。あの日は被害者と別れ話をしていたと、本人が言っていました」
「別れ話?」
「はい。被害者にはどうやら、他に好きな女性が出来たようだと、恋人が言っていました」
「そうか。その女性については、何か言っていたか?」
「いえ、知らないそうです。ただ本人は、私は殺してはいないと」
「そうか。よし、お前らはその女性について引き続き調べてくれ」