【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「はい」
俺たちは引き続き、その女性について捜査にあたることにした。
「山崎、被害者の職場に話を聞きに行こう。何か収穫があるかもしれない」
「そうだな。行こう」
俺たちは被害者が働いていた職場へと向かった。
「すいません。ちょっとよろしいですか?」
「はい。どのようなご要件でしょうか?」
「俺たち、警察です」
そう言って警察手帳を見せた。
「あ、そうでしたか……」
「あの、亡くなった遠藤さんについてお伺いしたいことがあります」
「はい?なんでしょうか?」
「遠藤さんには、交際していた女性がいたとお聞きしています。その女性について、少しお伺いしたいのですが?」
「あ、もしかして、藤田さんのことですか?」
「はい。その藤田さんと、被害者が別れ話をしていた所を目撃されていた、という話がありまして。……その目撃者が誰か、ご存知の方はいないかお聞きしたいのですが?」