【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「……あの、もしかしたら」
「はい?」
「宣伝部の山本さんなら、何か知ってるかもしれません」
「山本さん?」
「はい。遠藤さんの同期の方です。とても仲がいいので、もしかしたら、何かこ存じのことがあるかもしれません」
「分かりました。ご協力頂き、ありがとうございました」
「いえ」
俺たちはその宣伝部で改めて話を聞くことにした。
「お疲れ様です。戻りました!」
「お、どうだった?被害者の交友関係は?」
「はい。宣伝部の山本という男がいて、その人に話を聞いたら、新たな事実が判明しました」
「新たな事実?何だ?」
「はい。被害者どうやら、交際していた藤田という女性ではなく、その別の女性と結婚したいと言っていたそうです」
「それは本当か?」
「はい。その話を同期である山本という男に話していたそうです」
「そうか。この後捜査本部で会議がある。お前らも参加してこい。もしまた何か進展があったら、すぐに報告してくれ」
「はい」