【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「大変だ!膝をケガしてる。……え、あれ?笹木さん?」
「え?……あっ!け、刑事さん……!?」
まさかまたこんな所で刑事さんに会うなんて……!!
偶然なのか分からないけど、こうして会う時にはまたどこかをいつもケガしてるんだ、あたし。
何故なのか……!
「まさかまたこんな所で会うなんて……」
「本当ですね?」
「それより、膝をケガしてる。大丈夫か?」
「はい。大丈夫ですよ。それより、さっきの人、追いかけなくていいんですか?」
「大丈夫だ。他のヤツらも追ってる。それより君の手当をしないと」
「い、いえ!本当に大丈夫ですから……!あたしのことは気にしなくて大丈夫ですから、行ってください」
「……そうか?」
「はい。だってさっきの人、逃げてたってことは、何かしたんですよね?」
「ああ、さっきの男は殺人事件の犯人だ」
「ええっ!?じゃ、じゃあ早く追いかけください……!!」