【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「何?」
「だから、川に流せば溺れて死んだと思われて、俺の容疑もなくなるかもって思って!」
「お前、ふざけんなよ!?人一人殺しておいて警察から逃れられるとでも思ってたのか!?」
「……っ!!それは……」
「山崎、落ち着けって」
「……悪い」
取り調べを担当する山崎は、少し気が短い所があるが、誰よりも情熱があって、責任感のある刑事だと俺は思っている。
それは同じ同期だからこそ分かる。山崎の信頼が厚いのはみんな山崎を買ってくれている証拠だと。
「……それで、被害者の恋人の藤田茉美に罪をなすりつけようと思ったのか?」
「…………」
「どうなんだ?……答えろ柳田!」
「ああ、そうだよ!アイツらがうまく行ってないことは分かっていたから、どうせならあの女に罪をなすりつけて、あの女が殺したことにしようって思ったんだよ!!そうすれば、俺は捕まらずに済むって思ったしな!」
「……柳田、お前、サイテーだな?」