【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「ふぅ……」
なんだか緊張した。
まさか刑事さんから電話かかってくるなんて思わなかったから。
しかも本当に連絡してくれるなんて……。
あの時犯人を追いかけていて、事件が解決したら、連絡するよと言ってくれた刑事さん。
連絡をくれたってことは、事件が無事に解決したんだね?
良かった。やっぱり刑事さんはすごいな。
あの時の刑事さん、本当にかっこよかったから。
だって、ネクタイを緩める姿に、少しだけドキッとしたんだ。
男の人って感じの仕草を見てしまったから、急にドキッとしたけど。
……って!何を思ってるんだあたしは……!
何を考えてるんだ、そんなこと考える必要なんてないのに!
そんなことを思いながらも、刑事さんのあの優しさが頭から離れなくて、その日の夜は、いつもよりもなかなか寝付くことができなかった。
……でも楽しみだな、明後日。
刑事さんの方から誘ってくれたし、ちょっと嬉しい。