【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「川畑さん、元気かな?」
あの日以来、刑事さんとはあまり会っていなかった。
刑事さんは事件の捜査で忙しく、電話したりしてるけど、繋がらない。
忙しいとは分かっているけど、時々声が聞きたくなったり、刑事さんのことを考えてしまったりする。
なんでか最近、すごくそう思うことが多くて、自分でもなぜそう思うのか、不思議なくらいだった。
「ごちそうさまでした」
朝ご飯を食べ終えた後、あたしは掃除や洗濯をして、家のことを済ませた。
家のことを済ませた後、ふとスマホを見ると、誰かから着信が入っていた。
誰からだろうと思い見てみると……。
「……えっ」
その相手は、刑事さんからだった。
「ど、どうしよ……!」
かけ直したほうがいいよね!?
で、でも、なんて話せばいいのかな!?
なんて慌ててしまい、パニックになってしまい。
結局、かけ直すことは出来なかった。