【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「は、はい!もしもし……!」
そしてその日、お風呂から上がった時、今度はタイミングよく刑事さんから電話がかかってきて、思わず電話に出てしまった。
「もしもし、笹木さん?」
「は、はい!」
「急に電話してごめん。今大丈夫だった?」
「は、はい!大丈夫です……!」
「そっか。良かった」
電話越しの刑事さんの声は、とても優しくて、心休まる話し方だった。
「あ、あの……何度も電話してしまって、すみません。忙しかったですよね……」
「いや、気にしないで?俺の方こそ、こんな時間に電話してごめん」
「い、いえ!あの、大丈夫です」
「そっか。最近、仕事どう?大丈夫?」
「はい。大丈夫です。なんとか頑張っています。忙しくて大変な時もありますけど」
「そっか。あまりムリはしちゃダメだよ」
「はい。……刑事さんは、どうですか?昨日また、事件があったみたいですけど……」