【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書

 
 「はい。それまでは、楽しみに待っています」
 
 「分かった。必ず事件が解決したら、君にまた連絡するよ」

 「……約束、ですよ?」

 「ああ、約束するよ。男に二言はないよ」

 「……じゃあそれまで、あたしも連絡しないでおきます。刑事さん、連絡してくれるって約束してくれたので」

 「分かった」

 「……刑事さん」

 「なんだい?」

 「……捜査、頑張ってください。陰ながら、応援しています。刑事さんの、ファンとして」

 「あはは。ありがとう、笹木さん。それだけで元気もらえたよ」

 「本当ですか?」

 「ああ。本当にありがとう」

 「……なら、良かったです」

 「じゃあまた連絡するよ」
  
 「はい。では、おやすみなさい」

 「おやすみなさい」

 電話を切ったあたしは、窓の外を深呼吸しながら眺めていた。

 ……なんだろう。なんだか心が、とても揺れる気がする。

 それに、なんかドキドキする。








 
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