【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「……そうか。被害者が刺された時、まだ意識はあったのか?」
「いえ。心臓の辺りをナイフで背中から一突きされていて、病院に搬送された時にはもう、意識不明の重体だったそうです」
「……そうか。犯人の指紋は?」
「はい。ナイフに付いていた指紋を科捜研に調べてもらった所、犯人の指紋はデータベースにはなかったそうです」
「そうか」
「しかしナイフに付いていた指紋以外に、被害者のではない皮膚片が残っていたそうです。恐らく犯人のものではないかと。今科捜研でその皮膚片については調べてもらっています」
「そうか。分かった。また何かあればすぐに連絡をくれ」
「「はい」」
俺と山崎は、一度鑑識へ行き、防犯カメラの映像について調べることにした。
「小田さん、お疲れ様です」
「お疲れ様です。どうされました?」
「現場近くから押収した、防犯カメラの映像を見せてもらえますか?」
「ええ、構いませんよ?」