【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書



 「……本当だよ。それ以外に、何もないさ」

 「ふーん?」

 「……さ、もうこの話はいいだろう。さっさと食べて捜査に戻るぞ」

 「はいはい」
 
 俺たちは急いで蕎麦を食べ終えた後、そのまま科捜研へと向かった。

 「お疲れ様です。あの映像について、何か分かりましたか?」

 「ええ、分かったわよ?とんでもない事実がね?」

 「とんでもない事実?」
  
 「そう。あの防犯カメラの映像に映っていた人物のデータベースから解析した所、あの人物の歩き方と背格好が一致したわ。……恐らくあの皮膚片のDNAとその人物のDNAを調べれば、一致するはずよ」

 「本当ですか?」

 「ええ。間違いないと思う。今その人物が何者かなのか、調べている所よ」

 「そうですか。ありがとうございます」

 「それともう一つ、分かったことがあるの」
 
 「何です?」

 「あの防犯カメラに映っていた人、左足を引きずっていたわ」





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