【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「え?左足?」
「ええ、防犯カメラの映像だけだとうっすらで分かりにくいけど。……ほら、ここ。一瞬だけだけど、彼、左足をかばうように歩いてるでしょ?」
「……本当だ」
「確かに、そうだな」
「彼はきっと、事故が何かで左足を負傷したのかもしれないわね」
防犯カメラの映像に映っていた男は、確かに科捜研が調べてくれた映像の中で、左足をかばうように歩いていた。
恐らく、左足を何かで負傷して、歩けなくなったか可能性があると、科捜研では分析した。
「……もしかして」
「そういうこと。もし彼が何かの事故で足を負傷したとするのなら。その治療の記録が、どこかの病院に残っているかもしれないわよ?」
「分かりました。すぐに調べてみます」
「ありがとうございました。行こう、山崎!」
「おう!」
俺たちはすぐにその人物が誰かを調べるため、近くの病院を回ることにした。
そしてその後の科捜研の調べにより、その人物の名前が判明した。