【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
名前は荒牧達磨(あらまきたつま)32歳。
住所が隣町になっていたことから、近くの病院から荒牧の治療記録がないかを調べることにした。
「すいません」
「はい?」
「警察です。少しお話をお伺いしたいのですかが?」
「はい。何でしょう?」
「あの、この写真の荒牧という男なんですが。こちらで治療を受けていたり、してないでしょうか?」
「荒牧さん?……少々、お待ちください」
しばらくして、看護師が何かファイルを持ってきた。
「刑事さん、お待たせしました」
「はい」
「もしかして、刑事さんが仰っていた方って、荒牧達磨さんという方でしょうか?」
「はい!」
「荒牧さんでしたら、5年前にこちらに入院していた患者さんですね」
「え?本当ですか?」
「はい。確かにうちの病院の患者さんですね」