【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
side裕太
俺は仕事が終わり、家に帰ろうとしていた。そして家路を歩いていたその時……。
公園のベンチで、一人座ってい女性を見つけた。その姿を見て、驚いた。
「……笹木さん?」
「……え?」
彼女は驚いたような表情で、俺の方を向いた。
「やっぱり、笹木さんだ」
「……なんで?どうして、ここに……?」
「仕事が終わって、帰る途中だったんだ。そしたら、笹木さんがここにいて」
「……そうだった、んですね」
笹木さんはなんだか、元気がないように見えた。なんとなくだけど、そう感じた。
体調悪いと言っていたし、やはりそうなのか?
「……大丈夫?」
「え?」
「さっきカフェに行ったら、体調不良で早退したって聞いて」
「……あ、はい。大丈夫ですよ」
「そう?なんか元気がないように見えるけど。……何かあった?」
なぜか無性に気になる、彼女のことが。どうしてなのか分からないけど。
なぜか彼女のことを、今ここで抱きしめたくなってしまう。