【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「……え?」

 「あっ、えっ……?ええ、あ、す、すみません……!!」

 彼女も我に返ったのか、唇を話してすぐに慌てたように謝った。

 だけどその顔は、チークを塗ったかのようにほんのりと赤くなっていて……。

 彼女も照れているということが分かって、ちょっとホッとした俺もいて……。

 良くわからない感情になってしまった。

 「……あ、いや……その……」

 「ほ、ほ、本当にごめんなさい……!あの、あたし、こんなことするつもりじゃなくて……!!」

 「……いや、気にしないで」

 「あ、あ、どうしよう……!本当にごめんなさい!!あ、あたし、なんてことを……!」

 俺の目の前であたふたする笹木の目には、もう涙はなくて、赤くなった顔だけが覗いていた。

 「……そういうの、ずるいよ。笹木さん」

 「え?……んっ」

 だから俺は、そんな彼女に心を揺り動かれてしまったいみたいで。……今度は俺から、彼女の唇に優しくキスした。


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