【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
【お互いの気持ち。あなたが好きなんです】
side若葉
なんだろう、刑事さんの話って……。
突然店の中に入ってきて、真剣な眼差しでそう言われて、驚かない訳はないけど。
だけど、大事な話があるって言われて、少し緊張してしまう自分もいて。
胸の高鳴りが抑えられなくて、ドキドキしてしまって……。
そんな気持ちを隠しとおせるか分からないけど、ドキドキしながら店の外へと出た。
「……刑事さん。お待たせしました」
「いえ。俺こそ、突然押しかけてすみません」
「……いえ」
「あの、この前のハーブティーのお店、行きませんか?」
「え?あ……はい」
こんな時、ハーブティーに頼りそうになる自分がいるのは確かで。……だけどちょっと、嬉しかった。
こうやってふたりで歩くことがまた出来るのが、嬉しかった。あの時、キスをしてしまったあの日から、罪悪感ばかりを感じていた。
申し訳ないことをしてしまったし、刑事さんにも迷惑をかけたなと、反省した。