【完結】モンスター撲滅委員会
「あっ」
「どしたのー?」
「ひとつだけ、で思い出しました。わたし、カイくんに"ひとつだけこたえてくれる質問"するの、忘れてました!」
「んー。なんのハナシ?」
「言ったじゃないですか」
「ええー。知らない」
「ほんとは覚えてますよね!?」
「さあ。僕の初恋について聞きたいんだっけ」
「ぜったい覚えてますよね……!」
「そんなことより。もっと愉しいこと教えてあげようか」
「へ?」
「ママの弱いとこ、とか」
「……え?」
「ママはね。意外に。耳が――」
「オモテ出ろやサイコ野郎」
わたしは、
このひとたちなりの正義というものに
もっと触れてみたくなっていた。