【完結】モンスター撲滅委員会
◇
「理解できません」
「はは。他人を理解しようなんて無謀なこと、最初から考えなくていいよ」
そんなことを言うカイくんだけど
人の気持ちには、とても敏感そうに見える。
相手の頭の中が見えていなければ
思いのままに空間を支配するなんて無理だし。
「だってキミ。利用される側の人間だし」
「っ!」
「頭すっからかんで僕に好きにされていればいいよ」
カイくんは、今日もイジワルです。
「……誰も。助けてくれませんでした」
わたしがイジメられていても
見て見ぬフリ、したり
イジメに参加してみたり。
「いなくなった途端。りおな達の悪口、平気で言っちゃうし。……わたしに同情までしてくるなんて」