【完結】モンスター撲滅委員会


――――理解不能


「そういうものなんじゃないの。女の子同士の友情なんてさ」



わたしを救ってくれたのは

この人だけだった。



「そんなの友情って言わないです」

「世の中は矛盾でいっぱい。理不尽なことばっかり。そんなの。遅かれ早かれ、みんな気づくことなんじゃないの。それとも。いつまでも頭の中、お花畑でいたい?」


だったら

気づいてしまったわたしは、どうすればいいんですか。


「はあ。そんなことでガッカリできるなんて。若いねえ。いっそ僕みたいに考えたらどう」


……カイくん、みたいに?


「この世界にキレイなものなんて、一つもない。美しく見えたとしても、それは見せかけさ。心から期待なんてしてなければ――まず、裏切られない」
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