【完結】モンスター撲滅委員会


「俺が言ったって本人に話すなよ?」

「は、はい」


口が軽いわけじゃなくて

わたしのこと信頼して教えてくれたのかな……?


「理解した」

「え?」

「お前がアイツの特別らしいってことはな」


アイツ……て。カイくん?


「だからって。全面的に信用はしていない。女は平気で嘘をつく」

「お、女の子とか。男の子とか。……関係ないと思います!」


ウソをつくのは、そういう人間だってだけで。

性別がウソをつかせるわけじゃないです。


――って


「はあ?」


ママがすごく睨んでくる……!

眉間のシワこわい!

でもエプロンかわいい!


「すみ、ません」


生意気だったかなあ!?


「いいや。謝んな」

「へ」

「お前の言ったことは、正しい。嘘つきなヤツが嘘つきであって。女ってひとくくりにするのは良くねえな」


いいひと……!


「ママ」

「ママ言うな」

「わたし、ママがすきです」

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