【完結】モンスター撲滅委員会
――――!
「それでも両親から"普通以上"を求められ。ハンデを抱えたまま通常学級に登校しているのさ」
聞かなきゃ、気づかなかった。
そうか。
だから、あの子は声を発していなかったんだ。
ママは注文をとることなく
オススメのメニューを少女に提供した。
「どう見える?」
「え?」
「なんでもいいよ。少女に感じたこと」
わたしが
つぐみちゃんを見て、考えていたことは――
「綺麗……というか。その。上品な子、ですね」
少女は、落ち着いた淡いピンクのワンピースを着ていた。
頭には控えめなリボンのついたカチューシャがついていて、お嬢様という雰囲気。