【完結】モンスター撲滅委員会


つぐみちゃんは、

趣味でスケートを習い始めたと話してくれた。


引っ越し先は寒い地域なので盛んなんだって。


初心者なのにバッジテストなるものをクリアしたらしい。

それがどれだけのレベルなのかわたしにはわからないけれど、氷の上に立つことすらままないわたしからしたら、夢のまた夢なのは言うまでもない。


そういえば走るのが速かったが

元より運動神経のいい、つぐみちゃん。


小さい頃からスイミングで体力をつけていたりバレエのレッスンで身体にやわらみがあったりするのが上達に繋がったんだね、とカイくんは笑って言った。


「皮肉にも。母親が自尊心を満たすためだけに少女に受けさせた英才教育が。あの子の今に活きているようだ」

< 499 / 653 >

この作品をシェア

pagetop