【完結】モンスター撲滅委員会
わたし
なにもできなかった、と思ってた。
つぐみちゃんのために。
なにかしてあげたいだとか
守りたいなんて、気持ちだけで
結局土屋さんみたいな特技も力も
カイくんみたいな残酷な優しさなくて
すごく弱くて、中途半端で
正直なところ
自分がここにいる意味がわからなくなっていた。
けれど
「そよ"お姉ちゃん"って。……照れるね」
「どっかの小生意気な少年には呼び捨てにされてんもんな」
「あ、そうだ。ショウくんも誘いましょう。遊園地」
「アイツ来るかァ?」
「呼べば来るんじゃないですかね。カイくんは来ないでしょうね。となると、つぐみちゃんと土屋さんとショウくんと……」
「つーか。俺は行くなんて言ってねえぞ」
「お弁当たのしみにしてます」
「……弁当くらいなら作ってやってもいいが」
「土屋さんも来るんです!」
「お守りはごめんだ」