【完結】モンスター撲滅委員会
おかしいぞ。
相手は年下の男の子だというのに、色気さえ感じる。
「安定した暮らしなら、現時点でオレがあげられる。そこらのサラリーマンの初任給より収入あるし」
おそるべし中学1年生。
でもでも
ショウくんみたいな将来有望すぎる美少年が、本気でわたしを口説くだろうか。
「ほんと、カイくんに似てきたよね」
「オッサンと一緒にしないで」
「うーん。本人の前でそういうこと言っちゃう?」
カイくんとショウくんの距離感
ますます縮んでいるような。
でも、せめて
“おにーさん”にすればいいのに。
カイくんって年齢不詳とはいえ
オジサンって年ではまだないはずだ。
いや、わかんないけど。
「ショウくんのまわりの女の子、いつもドキドキだろうね!」
「……いないけど」
「え?……あっ。男子校だったね」
「帰るよ。そよちゃん」