【完結】モンスター撲滅委員会
…………!?
「梵そよ。青葉東中、2年」
テーブルを挟んで向かいに立っていた男が、
ゆっくりとこちらに回り込んでくる。
「この春、家庭の事情でこの街に転校してきたキミは――」
制服を着ているのだ。
学校名を把握されていたところで驚きはないけれど、
「新しいクラスで浮いていた。いいや。田舎者だと罵られ、イジメられている。今日この店でコスメを盗もうとしたのもクラスメイトからの指示――だよね?」
どうしてそんなことまで知っているの?
わたしの家庭の事情は、もちろん
わたしが誰にも相談できないでいることまで――……