イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
森川はまじまじと私を見つめて、それから、
「…愛だろ?」
そんなことを言う。
私は目を細めて、森川を見た。
…森川、なんか知ってる?
一瞬、そんな疑惑が。
「きょうちゃん、俺たちは2人の味方でいような」
そんなことまで言うから。
「2人ってなに、私だけでいいじゃん」
じっと見つめたまま言うと、森川は少し焦ったように笑って。
「だって会長かっけーし」
「それだけ?」
「それだけそれだけ」
なんか、妙に会長の肩を持つ。
前からこんなだったっけ?
森川はいつもどおりのほほんとしているので、考えすぎか、と私は息をついた。