イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛


「まあまあ。あ、そういえば、もうちょっとで野外活動じゃん、楽しみだね」

きょうちゃんが私をなだめながら言った。


私はぱっと気分が明るくなる。


そうだ、レクリエーションしたり、外でご飯作ったり…。


控えめに言ってもすごく楽しみだな。



なんといっても、久しぶりに会長から解放されてリラックスして過ごせる、貴重な1日。



「きょうちゃん、私、今までになくこういうイベント、楽しみにしてるかも」

「あんた相当、苦労してんね…」

「ああ、楽しみだなあ。1日、校外だもんねえ」


しみじみ言う私に、2人は肩をすくめた。


< 110 / 432 >

この作品をシェア

pagetop