イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
「だって、まじでどこぞの普通のイケメンだよって感じじゃん」
「普通以上のイケメンだろ」
会長が、そこには反応して言う。
本当、ちょっと変だ、この人たち。
ついていけない、ていうか、ついていかない私は。
そう思ってお弁当に箸を運んでいると、会長がじっと私を見た。
「未来、なんかいいことでもあった?」
え。
副会長と流奈さんも、私を見る。
「別にいいことなんかないですよ」
「そうか?なんか生き生きしてて、らしくねーぞ」
聞き捨てならないな?
なんで私が生き生きしてたら、らしくないんだ。
反論の気持ちをこめて、会長を控えめに睨むと。
会長はなぜか嬉しそうに小さく笑って。
「冗談」
私の頭をぽんと撫でた。