イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛


…流奈さんって、なんでこんなに勘がいいんだろう。

童顔なのに!

ツインテールなのに!


そう思う一方で、にやけが止まらない。


「にやけてるぅ。2年生になって初のイベントだもんねー?」


流奈さんがにっこり笑って言ってくれるので、私は頷く。


…流奈さんって、なんでこんなに優しいんだろう。


童顔なのにね。

ツインテールなのにね。



「なに、そんなことで喜んでんの?」

それに対して、この男は。


さも意外という顔で私を見て言うので、私は反抗してみる。


「楽しみにするくらい、いいじゃないですか」

「外で食事してなにが楽しいわけ」

「楽しいです!空気もいいし、クラスの人と仲良くなれるかもしれないし」

「はー?誰と仲良くなるつもり」

「誰とって、誰とでもいいじゃないですか」


ふん、と顔をそむけて言うと。


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