イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
□会長はナイト?
晴天の、野外活動当日。
お気に入りのパーカーとデニムに髪はポニーテール、気合十分。
鼻歌まで歌いそうな勢いで、沢山のバスの停まった学校のグラウンドに着いた。
みんな各々動きやすい私服を着ているので、新鮮な感じだ。
こういうのも、わくわくする。
自分のクラスのバスを探している途中で、きょうちゃんと森川を見つけて2人に駆け寄った。
「おっはよう!いい天気だねー楽しみだねー」
にこにこ、意識しなくても笑顔が溢れてきてしまう。
なにせ2年になってからというもの、色々あって、そう、色々あって、クラスメイトからは微妙な距離を置かれていた。
もともと友達を作るのがそんなにうまいタイプじゃないのに、
『会長の周囲をうろついている謎の女』
というレッテルを貼られた私のハンデはすごい。