イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
こういうイベントで気さくに話しかけて、みんなと仲良くなるのだ。
そういう、楽しい1日になるはずなのだ。
それなのに。
「あー…、未来、いい笑顔だね」
きょうちゃんは少し引きつった笑顔で。
森川もちょっと気まずそうな顔。
「なになに、元気ない?」
さては喧嘩でもした?
様子の変な2人の顔を交互に見て言うと、きょうちゃんは神妙な顔で言った。
「未来、ごめんね、私たちも知らなかったんだけど」
その言葉に会わせて、森川が人差し指で少し先の方を指さすと。
少し騒がしい、人だかりがあって。
何事…?
そう思って、目を凝らす。
なんか、嫌な予感…。