イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
「仕事、大変なんですよね?」
「別に。…つーか、目離したらこれだから、1人できねーし」
「…きょうちゃんたちと帰るようにします」
言ってから、心の中に寂しさ、みたいなものが浮んだ。
でも、これが一番いいと思う。
会長と私は、立場が違いすぎる。
ファンクラブの人が納得いかない気持ちも分かる。
…不適格?
うん、そういう感じ。
だから。
「会長がいなくても大丈夫なように、やってみます」
会長は、またまっすぐ私の目を見ている。
この顔で見つめられると、私は恐くなってしまう。
自分の気持ちが本当はなんなのか、分からなくなって。