イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
そして私もまた、一風変わった日々を送っていた。
「…副会長」
生徒会室の机にしばりつけられるように座って、向かいの席に座る副会長を見つめる。
「なんだ、桜田」
じろり、副会長は睨むように私を見た。
恐い。
そもそもこの人、表情なさすぎるんだ。
「…この問題も、分かりません」
そう言うと、生徒会室に冷たい風が吹きぬけた。
流奈さん、早く帰ってきて…。
売店で差しいれでも買ってくると、飛びだしていったきり流奈さんは帰ってこない。
会長はこちらに見向きもせずノートパソコンを高速で打っていて、超仕事モード。