イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
教室に戻ってホームルームを終えると、いよいよ夏休みがはじまる。
「おーし、夏休みだー」
森川が伸びをして嬉しそうに言った。
「森川は一生部活じゃん」
「それがいいんだろー?」
「本当、野球馬鹿」
きょうちゃんが呆れて言うので、私は思わず笑う。
「2人はバイトするんだっけ?」
「うん!アイス屋さん」
夏休みの間だけ、短期できょうちゃんとバイトをすることになっていた。
それも夏休みの楽しみのひとつだ。
「バイトもいいけど2人とも試合、応援頼むよ」
きょうちゃんと頷くと、森川は私を見て。
「未来は、会長も一緒に」
そんなことを言うので、私は森川を細くした目で見つめて、ずっと気になっていたことを言った。