イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
「森川って、いつ会長のファンクラブ入ったの?」
「いや、入ってないけど…」
馬鹿正直に答える森川の肩を、軽く叩く。
「じゃなくて、なんか会長に懐いてない?」
「別に懐いてないって」
「本当?なんか餌付けでもされたんじゃないの?」
チョコボールのイチゴ味とか。
「されてないって」
苦笑いして答える森川に、疑いの目を向け続けていると。
「それより未来はどうなんだよ、会長と」
そう切り返されて、私はうっと言葉に詰まる。
「どうって、なにも」
「俺の女になれ、から、なんもなし?」
なんも、なしでは、ない。
「未来、その沈黙超怪しいわ…」
横からきょうちゃんに言われて、私は赤面する。
「きょうちゃん、落ち着いたら話すから、今は…」