イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
「はいはい分かった。森川は部活、時間大丈夫なの?」
「あ、やばい、行ってくる」
時計を見た森川は慌ててスポーツバッグを肩に掛け、バタバタと教室を出ていった。
「未来はお迎えは?」
「あ、さっき連絡あってちょっと遅れるって」
「あれーいつの間に連絡先?」
きょうちゃんにからかうように言われて、私はまた顔を赤くする。
いちいち鋭いきょうちゃんだ。
「一緒に待つ?」
「ううん、大丈夫1人で待てる」
「そう?じゃ、また連絡する。バイト頑張ろうね!」
「うん」
教室を出ていくきょうちゃんに手を振って、ふう、と息をつく。
スマホに会長から追加の連絡が来ていないことを確認して、トイレに行くことにした。