イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
「…夏休み、会長は塾とか行くんですか?」
立ち上がった時、かわりに聞いてみる。
「塾なんて行く暇ねー」
会長は後ろ髪を掻きながらだるそうに言った。
塾に行かないのに忙しいって、なにかあるのかな。
「未来は?」
「私は、バイトします」
「安全なとこ?」
すぐに険しい顔になる会長がおかしくて、笑ってしまいそうになるのを堪えて私は言う。
「安全な公園の安全なアイス屋さんです。去年も同じ店でさせてもらったし、きょうちゃんも一緒なので、結構安心です」
「ならいいけど」
そんな話をしながら2人、生徒会室を出たら、
「あ…」
生徒会室のドアにもたれて床に座っている、副会長と流奈さんがいた。