イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
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「えっ、会長と連絡とってないの?!」
公園のアイス屋さんの店先で、淡いピンク色の制服を着たきょうちゃんが大きな声を出した。
きょうちゃんの隣でお客さんを待つ私も、同じ制服を着ている。
「なんで?連絡先交換してるんでしょ?」
「してるけど…今まではお迎え遅れるとか、そういう業務的なやりとりしかしてなかったし」
「あんたら本当に高校生?」
心底呆れた、というようにきょうちゃんが顔をしかめた。
「もう夏休み、半分過ぎたんだよ?いいの?」
「いいの?って言われても…連絡取り合う関係でも、ないし」
小さな声で言うと、きょうちゃんは息が続く限りのため息をついた。
「長い長い、ため息長いよ」
「長くもなるわ!」