イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛


休憩時間、バックヤードでアイスを食べながら、誰からも連絡のこないスマホをぼんやり眺めていると、途端にスマホが震えた。


わわわわ…。


驚いてスマホを落としそうになって、慌ててスプーンを咥え両手でキャッチする。


画面には、未登録の番号が表示されている。

がっかりしそうになる自分を一瞬で吹きとばし、通話ボタンを押した。


もしもし…、と控えめに言うと、対照的に大きな声が耳元で聞こえた。


『もっしもーし、未来ちん?』


その明るい声に、暗くなりかけていた気持ちがぱっと明るくなる。


「流奈さん!」

『おー、なんか久しぶりじゃん?元気かい?』

「元気です!流奈さん天使です!」

『ん?暑さで頭やられちゃってんのかな?』

「うふふ」

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