イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
□2度目のキスはストロベリー味
それから何日経っても何日待っても、会長は来なかった。
それどころか連絡もない。
猛暑の中、公園のアイス屋さんに佇む自分が、情けなくなってくる。
「ねえ、辛気臭いよあんた」
きょうちゃんが隣でカウンターを拭きながら言った。
私は卓上カレンダーをちらりと見て、ため息をつく。
「もうすぐ夏休み、終わるねー」
「あと2週間もあるけど…」
「結局、森川の試合も見に行けなかったし」
「あー、ね。バイト被っちゃったもんね」
「うん…」
「…会長、試合見にいくって言ってたのにね」
きょうちゃんが窺うように私を見て言った。
「なんか、本当に忙しいんだって」
「うーん、寂しいね」
「別に寂しくない」
「素直じゃないなー」
素直じゃない。
そうだよね。