イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
「で、ですよね、よかった…」
安心して、一緒に入れてきたスプーンと一緒にアイスを渡そうとすると。
「食わせろ」
爽やかな笑顔のまま、そんなことを言った。
「いやいや」
「いやいやって?」
「いやいやいやいや…」
会長はにこにこ笑いながら、座る私を自分の方に向かせて。
ソファに両脚を上げて、その長い脚で私の身体を囲うような体勢になる。
ちょっと待ってこれ、だめな体勢。
近いとか近くないとかじゃなくて、だめな体勢!
「本気で言ってます?」
「全然本気。早く食わせろ」
爽やかな笑顔を消して、真顔で言う。
ああ、俺様感が薄いなんて嘘嘘嘘、気のせいでした。
私は降参して、ぷるぷる震える手で、アイスを開け。
薄ピンク色のアイスをスプーンですくい、会長の口に運ぶ。