イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
真っ赤になって混乱してなにも言えない。
「あ、アイスはちょっと置いとこうな」
会長は小さい子どもを諭すようにそう言って、私の手からアイスのカップを奪い、ローテーブルに置く。
「あの…」
「未来、素直に答えろ」
途端、会長が真面目な顔になって、私を見つめる。
酸素、足りない。
息が苦しい。
「寂しかった?」
会長が囁いて、私の頬をその大きな手で包むから。
私は、会長の目を見てしまう。
綺麗な、ブラウンの瞳。
目が合ったら逃げられない、隠せない、そんな気がしてた。
「寂しかった…」
気づいたら、そう呟いていた。
その直後に、奪われるようなキス。
それはさっきよりも力強くて、深いキスで。
抵抗しなくちゃ。
そう思うのに、身体の力が抜けていく。
会長の全身で抱きしめられるような体勢で、キスはどんどん深くなる。