イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛


9月は、体育祭の準備で慌ただしく過ぎていく。


部活もしていない、走るのが速くもない私は、参加人数の多い競技に割り当てられることが多い、今までの経験上。

案の定、担当決めのホームルームで私の参加競技は玉入れになった。


中学の時に陸上部だったきょうちゃんは100m走やリレーの選手に抜擢されている。

ガタイのいい森川は騎馬戦と綱引き。


「体育祭は2人とも、いっつも大活躍だもんねー」


ホームルーム後の中休み、割当表を見ながら3人で話す。


「まー気合入るよなあ」

「でも私、体なまってるからなー」

「きょうちゃんなら大丈夫だって!」


ガッツポーズを作って言うと、きょうちゃんは私の頭を撫でてくれる。


< 253 / 432 >

この作品をシェア

pagetop