イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
9月は、体育祭の準備で慌ただしく過ぎていく。
部活もしていない、走るのが速くもない私は、参加人数の多い競技に割り当てられることが多い、今までの経験上。
案の定、担当決めのホームルームで私の参加競技は玉入れになった。
中学の時に陸上部だったきょうちゃんは100m走やリレーの選手に抜擢されている。
ガタイのいい森川は騎馬戦と綱引き。
「体育祭は2人とも、いっつも大活躍だもんねー」
ホームルーム後の中休み、割当表を見ながら3人で話す。
「まー気合入るよなあ」
「でも私、体なまってるからなー」
「きょうちゃんなら大丈夫だって!」
ガッツポーズを作って言うと、きょうちゃんは私の頭を撫でてくれる。