イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
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「皆さんは体育祭、どの競技出るんですか?」
昼休み、生徒会室でご飯を食べている時、3人に向かって聞いてみると。
「なんも出ないよ?」
流奈さんにあっさり言われてしまった。
「生徒会はねー、ほとんどクラスの方にいれないから」
「そうなんですか?」
「まあ、ほとんど本部テントにいることになるな」
副会長がお茶を飲んで頷いた。
「会長もですか?」
聞くと、当たり前だろ、という顔をされる。
私はむっとして、つい反抗的なことを口にした。
「会長って、運動苦手そうですもんね…」
会長の眉がぴくっと動き、私は頬を鷲掴みにされる。
「生意気言ってんのはこの口か?」
「じょーくへふ…ふひはせん…」
「流奈。過去の俺の輝かしいスポーツ実績を今度未来に叩きこんどけ」
「ラジャー」
流奈さんが右手で敬礼のポーズを取ると、会長は私を開放してくれた。