イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
「玉入れのなにが悪いんですか」
「危険」
「危険…?」
「顔に当たったらどーするわけ」
不機嫌に言う会長の横顔を見て、私はフリーズする。
…どうするって…。
「別にどうもしませんけど…」
「痛いだろ」
「ちょっとは痛いかもしれないですけど…」
「怪我したらどーすんだよ」
…玉入れで怪我なんて聞いたことないんだけど…
って、ほらほらほらほら!
副会長と流奈さんがまた笑いはじめたよ。
笑われはじめたよ、私たち。
副会長に耳打ちする流奈さんの口が、
「か、ほ、ご」
と動くのが分かって、私は恥ずかしさでピクピクしてしまう。
「会長!」
私は勢いよく立ち上がる。
驚いた顔で私を見上げる会長に、私は宣言する。
「私、玉入れ、やりますから」
ぷぷぷぷぷ…と、また流奈さんと副会長が笑った。
笑うなっ!!